コレステロール対策は食物繊維で
食物繊維というと、便秘予防にだけ有効なものと思っていませんか?実は食物繊維には、コレステロールを下げる働きもあるのですが、このことは意外と知られていません。
そもそも食物繊維とは、消化されずに体外に排出される成分で、長年カスとして人体には全く不要なもであるとされてきました。
しかし近年、多くの研究を通して、食物繊維が便通に良いだけでなく、コレステロールを下げる効果があると見直されることになりました。 中でも、水溶性食物繊維のネバネバした成分がコレステロールを下げる働きをするというのです。
食物繊維とコレステロール。一見、何の関わりもないもののように見えますが、体内ではどんなことが起こっているのでしょう。
まず食物繊維は体内で消化されません。体内をスルーして外へ出て行ってしまいます。
食物繊維には、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2種類があるのですが、そのうちの水溶性食物繊維が体内を通過する途中、ネバネバの粘着質が胆汁酸やコレステロールに吸着します。そしてそのまま胆汁酸とコレステロールを体外に運んでいってくれるのです。
胆汁酸というのは、コレステロールから作られるもので、こんな風に食物繊維によって体外に胆汁酸が持って行かれてしまうと、肝臓は血中のコレステロールを新たに使って胆汁酸を合成しようとします。こうして、身体が胆汁酸を作ろうとする度にコレステロールが減っていくというわけです。
胆汁酸やコレステロールに吸着する特性のある水溶性食物繊維は、野菜、果物、海藻に多く含まれています。特にペクチン(果物)やアガロース(寒天の成分)などが代表的な成分です